製造業の品質部門で、もけ11年やってます。ぬるま湯です。

この間に転職を4回しました。年収の推移はこんな感じ。

350万 → 400万 → 450万 → 550万 → 480万

上げて、上げて、上げて、上げて、最後に下げて戻った。
プライム上場の大手に転職して、4ヶ月で辞めて、年収を70万下げて別の子会社に移ったのが今の自分です。

このブログは、その遍歴を「年収より時間を選んだ転職記録」としてまとめていく場所。この記事は転職遍歴の全体像です。各社で何があったかは、これから書く連載で1本ずつ深掘りしていきます。

5社の年収推移

ざっと一覧で。詳しい話は後ろの連載記事に分けて書くので、ここはサクッと地図だけ。

#業界在籍期間年収辞めた一言理由
1社目表面処理メーカー2013/4〜2017/3350万家族の事情で実家近くへ
2社目真空装置メーカー2017/5〜2017/12400万採用時の話と実業務のギャップ
3社目機械サービス会社2018/2〜2024/2450万下請け構造、大企業で働いてみたかった
4社目プライム上場の大手部品メーカー2024/3〜2024/6550万関西方面への転勤+即戦力扱いで限界
5社目親会社100%出資の子会社2024/7〜現在480万(現職)

参考までに、残業時間は1〜3社目がいずれも月5時間未満、4社目で月30〜40時間、5社目は月10時間未満。

特筆すべき2社

4社目(プライム上場、550万、4ヶ月):「大卒の仕事がしたい、上場で働いてみたい」という気持ちで承諾した、基本給で100万アップ(残業込みで150万想定)の内定。新卒からずっと中小をうろうろしてきた自分にとって、はじめての上場企業でした。入ってみたら、自分の居場所じゃなかった。詳細は連載第2記事で書いたのでそちらを。

5社目(子会社、480万、現職):親会社100%出資の子会社で、コアタイム10:00〜15:00のフレックス。自分は7:45〜16:30に寄せて、毎日16:30に帰っています。神奈川県内、出張は月1〜2回。残業は月10時間未満で、休日出勤が稀にあっても代休で調整できています。年収は4社目から70万落ちたけど、今のところ一番落ち着いています。

上げて、下げて、戻った話

ここがこの記事の本丸。「上げて、下げて、戻った」の核です。

100万アップの内定

3社目の終盤、自分は完全に腐ってました。下請け構造の中で6年やって、「親会社がゴール」の働き方に行き詰まっていた。そのタイミングで、プライム上場の大手から内定が出ました。

大卒の仕事がしたい 上場企業で働いてみたい 仕事中になんだかスッキリしたわ ってことで内定を承諾した

2023年10月の日記より。年収は基本給で100万、残業込みで150万上がる予定だった。在宅勤務もあるらしい。残業と業務についていけるかは不安だったけど、人生でいちばん前向きな転職でした。

居場所じゃなかった

入社初日。指定された時間にフロアに行ったら、誰も来ない。同日入社の同朑4人で立ったまま待つ羽目になった。嫌な予感がしました。

中途は即戦力扱いで、教育はほぼなし。質問しても「考えろ」と返ってくる。直属の上司も配属されたばかりで、聞ける相手が事実上いなかった。さらに入社直後、関西方面への転勤を内示されました。家庭の事情で受けにくい状況だった。残業もじわじわ増えて、ピーク時は月30〜40時間ほど、トラブル対応で20時近くまで残ることもあった。

3ヶ月目には、心身が限界に来ていた。妻に「このままだと壊れる」と心配されるところまで来てしまったので、これはダメだと判断。最終的には退職代行を使って、4ヶ月で辞めた。詳細は連載第2記事に譲ります。

16:30退勤の子会社へ

辞めたあとの転職活動で、何社か内定が出た。中には残業多めの会社もあって、いったん断ったものもあります。最終的に決めたのが、いまの5社目。

俺はたぶんどこの会社に行っても文句言うわ だからもういいよがんばってみよう

2024年6月の日記より。年収は550→480に下がった。ただ、勤務時間は自分で選んで7:45〜16:30。神奈川県内勤務で、関西への転勤はない。妻と過ごす時間は確実に増えました。

「ぬるま湯」の定義

ここで一度、ブログ名の話をさせてほしい。

「ぬるま湯」と聞くと、辞書的にはネガティブな意味になります。堕落、向上心がない、刺激がない、ゆでガエル。そういうイメージ。

このブログでいう「ぬるま湯」は、それとは違います。

自分なりに考えて、年収より時間を選んだ。無理しない選択を、自覚的にやっている。

それを「ぬるま湯」と呼んでいます。

世の中の転職ブログは「年収アップ」「キャリアアップ」「成長」を当然の前提に置く。それは間違ってないと思う。ただ、自分は550万のプライム上場で4ヶ月かけて壊れかけた人間なので、「成長すれば幸せ」と無条件には言えない。

残業するととにかく腹が減る 自分の時間がなくなる 帰るのが2時間遅くなるだけで自分の時間ほぼないんだから、世の中の残業まみれの社会人はなんのために生きてるんだかわからなくならないのかな

2022年11月の日記、3社目時代に書いたやつ。今読み返しても、自分の根っこはここなんだなと思います。

年収を下げてでも、16:30に帰る。これを「逃げ」じゃなく「選択」として書ける場所、それがこのブログです。

これから書く8記事

これから書いていく予定の8記事を予告しておきます。気になるところから読んでもらえれば。

第1部 共感編

  • 記事1:面接で言った退職理由と、日記の本音 ✅ 公開済み
    「面接用の建前」と「日記に書いた本音」を並べて見せる。綺麗な退職理由の裏側は、誰にでもある。
  • 記事2:プライム上場大手を4ヶ月で辞めた話 ✅ 公開済み
    100万アップ内定の高揚から退職代行を使うまでの4ヶ月のタイムライン。大企業に行けば幸せ、ではなかった。
  • 記事3:短期離職を面接でどう乗り切ったか
    4ヶ月離職を抱えた状態で、次の面接で何を聞かれ、どう答えたか。身近な他の転職者にも使える実践パッケージ。

第2部 実用編

  • 記事4:実際使った転職エージェント・転職サイト5媒体のリアル評価
    リクルートエージェント/マイナビエージェント/doda/マイナビ転職/リクナビ転職を使い倒したリアル評価。相性は会社じゃなく担当者で決まる。
  • 記事5:年収550万 vs 年収480万+定時退勤、選んだのは後者だった理由
    70万ダウンを受け入れた判断の中身。残業代がない方が、自分の人生は増えた。
  • 記事6:製造業QAで年収を上げた具体的な方法 — VBAという武器
    1年分の処理を5分に短縮したマクロの話。工場勤務でもPCスキルは効く。
  • 記事7:子会社と親会社、どっちで働くべきか — 両方経験した結論
    両方で働いた人間の本音。憧れるなら親会社、暮らすなら子会社。

第3部 価値観編

  • 記事8:年収より時間が欲しい人の家計戦略 — NISA月5万でゆるく資産形成
    時間を選んだ後のお金の話。給与より「下げ幅を許容できる土台」を作る。

まとめ

工場勤務で5社、4回の転職。年収は350万から始まって、一度550万まで上げて、最後に480万に下げて戻ってきました。

戻ったあとの今、16:30に退勤する生活は、自分にとっていちばん落ち着いています。

このブログは、「年収より時間を選ぶ」逆張りの転職記録。読んでくれた誰かが、「無理して年収だけ追わなくていい」と思える素材を、これから残していこうと思います。